-
TOP
- >
- 喜光寺
記載の内容は、取材時のものです。料金・日時等が変更となっている場合がありますので、事前にご確認のうえ、おでかけください。
喜光寺
(きこうじ)
- icon
- icon
喜光寺は、721年、奈良時代を代表する名僧、行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって創建されました。行基菩薩が東大寺大仏建立のための布教活動をされた拠点であり、本堂は、東大寺造営の参考にされたという伝承から、「試みの大仏殿」としても知られています。
古くは「菅原寺(すがはらでら)」と呼ばれていましたが、748年、聖武天皇が病床に伏した行基菩薩を見舞い、この寺を訪れたとき、御本尊から不思議な光が放たれました。聖武天皇は大変喜ばれ、喜ばしい光の寺「喜光寺」の名を賜りました。
またこの地は、菅原道真(すがわらのみちざね)の誕生の地といわれることから、学業成就・合格祈願の寺としても信仰を集めています。
-
- 會津八一歌碑
-
- 石仏群
1 本堂<重要文化財>
本堂は、1499年に焼失しましたが、1544年に再建されたものが現在に残っています。行基菩薩が東大寺建立に先立って、喜光寺の本堂を建てて試したという伝承から「試みの大仏殿」と呼ばれています。
ご本尊の阿弥陀如来は、木彫りの上に金箔が貼られ、穏やかな表情をたたえています。特に夕方、天窓から光が差し込むと、お姿がいちだんと光り輝きます。
1弁天堂
堂内中央には、愛らしい弁財天様が祀られています。
ご神体は、宇賀神という神様です。宇賀神は顔は翁(おじいさん)で身体は蛇という「人頭蛇身」の姿をしています。喜光寺には鎌倉時代に西大寺の叡尊上人が祀ったそうです。普段はおまいりできませんが、毎年お正月と夏期にご開扉されます。
財福などに霊験あらたかと信仰されています。
2行基菩薩坐像
行基菩薩は朝廷からの二度の弾圧にも屈せず、布教活動や社会慈善事業に力をそそぎ、民衆から「菩薩」と仰がれた名僧です。
54歳の時に建てたこの寺を布教の拠点として活躍し、晩年は東大寺の建立に尽力されました。82歳で亡くなったのもこの喜光寺でした。 ※行基堂に安置されています。
3蓮の花
6月中旬から8月上旬には、境内に設置された200鉢の蓮が美しく咲きそろいます。
色とりどりの蓮の中に浮かぶように立つ本堂の光景は、美しい極楽浄土をイメージさせます。
1南大門
南大門は、30万巻の「いろは写経」による浄財などによって、2010年(平城遷都1300年)に、450年ぶりに復興されました。
彫刻家・中村晋也氏の制作による勇壮な仁王像2体が祀られています。
2本坊・写経道場
本坊の1階にはお写経道場があり、いつでも「いろは写経」ができます。
これは、行基菩薩の作と伝えられる「いろは歌」を書写します。
仮名文字なので書きやすく、お子さまでも気軽に体験できます。
毎日9:00~16:00まで(予約不要)
納経料2,000円(所要、約40分)
(拝観料・お抹茶・お菓子付)
3仏足石
1996年、当寺住職がインド巡拝の際、ブッダガヤの聖地にある仏足石を写して持ち帰ったものです。
4石仏群
室町から江戸時代に奉納された石仏が大小併せて約150体並びます。お不動さんやお地蔵さん、十一面観音や文殊菩薩など味わい深い姿をとどめます。特に文殊菩薩の石仏は、文殊菩薩の化身と呼ばれる行基菩薩の信仰の影響がみられ興味深いです。