ホーム > 読んで知る奈良大和路 > 特集「ゆるやかな時間、奈良の町並み」
ゆるやかな時間 奈良の町なみ 松山地区 今井町 ならまち
ならまちの町並み

奈良市の中心部、奈良公園や興福寺の南側に 「ならまち」と呼ばれるエリアがあります。

この一帯はかつて元興寺極楽坊の境内につくられ、平城京の「外京」に位置。
平城遷都から始まるまちづくりは、当時の道筋をもとに発展。
奈良時代創建の社寺、江戸時代の末期から明治時代にかけての町家、
新しく生まれる個性的なお店など、古きものと新しきものが息づいています。

「ならまち」を散策すると、目に留まるのが美しい格子の町家。
そして、軒先に吊るされた赤い「身代わり猿」。
これは、災いから守ってくれるという「庚申(こうしん)信仰」のお守りです。
ならまちの中心である西新町には、青面(しょうめん)金剛像をまつる「庚申堂(こうしんどう)」があり、屋根の上には「見ざる聞かざる言わざる」の三猿像が鎮座しています。
歴史ある素朴な風景はどこか懐かしく、迷路のような細い路地にも心惹かれます。

ならまちイメージ
美しい格子の町家が並ぶ、ならまち。
LINK


ならまちの町家の特徴は、間口が狭く、奥行きが深い造りとなっているところです。
町家の印象的な格子戸は、風量や日差しの調整に適した造りで、その隣には商品の陳列台として利用されるあげ床があります。

中に入ると、町家の間取りから昔の人が快適に暮らすための工夫がなされています。
奥まで続く通り庭、中ほどに設置されているかまど、階段と家具が一体となった箱階段など、どれを見ても趣があり、古き良き日本の生活風景を感じることができます。
ならまちマップ ならまちの地図

元興寺

LINK

ならまちの散策で、ぜひ訪れたい元興寺。閑静な町家が立ち並ぶ中、美しい瓦屋根が印象的な塀に囲まれ、存在感を放っています。
元興寺は、最古の寺といわれる飛鳥寺がルーツ。
行基葺きと呼ばれる特殊な葺き方をした屋根をもつ本堂や、天平の僧房の様式を伝える禅室、奈良時代大塔のヒナ型といわれる五重小塔などみどころがたっぷり。日本の浄土教の発展を伝えるものとして名高い本尊智光曼荼羅は浄土三曼荼羅のひとつ。 1998年に世界遺産に登録されました。

行基葺きと呼ばれる屋根をもつ本堂はとても堂々とした風格!周りのお庭もとてもきれいでゆったりと散策することができます。
敷地に入ってすぐ右手にある塀は古く、歴史を感じることができます。
 
元興寺の深い歴史を感じながらお庭のそぞろ歩きもおすすめだよ♪
元興寺から出ると、伝統的な格子造りの町家が立ち並び、ノスタルジックな風情が漂います。

庚申堂

LINK

ギャラリーや雑貨屋、カフェなどが立ち並ぶ、ならまちの中心に存在する庚申堂は、「庚申さん」とよばれる青面金剛像が祀られています。この「庚申さん」のお使いの猿を型どったお守りは、魔除けとして、あちこちの町家の軒先にぶらさがっているならまちのシンボルマーク。「身代わり猿」と呼ばれ、災いを代わりに受けていただけると言われています。

正面ではユニークな猿の石像がお出迎え。写真撮影にピッタリです。
屋根の上には「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の三匹の猿が祀られています。
すぐそばには奈良町資料館があります。
ビッグな身代わり猿が印象的!
ならまちの中心部はカフェやギャラリーが数多く立ち並びます。ほっと一息いかがですか?
庚申堂の周辺はとてもオシャレ。
細い路地にたくさんの発見が!

十輪院

LINK

民家が立ち並ぶ静かな通りの中にこじんまりとある古寺、十輪院。南大門をくぐると、低く柔らかな勾配の屋根を持った本堂が現れます。現在、本尊の石仏龕(重文)、本堂(国宝)、南門(重文)、十三重石塔、不動明王二童子立像(重文)などが残されています。
本堂の右手には美しい庭園があり、季節の移り変わりを堪能することができます。池の周りには、多くの貴重な石仏が点在しています。


季節の木々や花々に囲まれた美しい池。鯉が悠々と泳いでいて、心もほっこり和みます。
池の周りや中には石像がたくさんあります。中にはこんなユニークなものまでが。
見どころたっぷりの十輪院。お庭も見事で心穏やかに散策を楽しもう!

今西家書院 (重要文化財)

LINK

元興寺極楽坊から歩いてほど近い福智院町に位置する今西家書院。興福寺大乗院家の坊官を務めた福智院氏の居宅を大正時代、春鹿の蔵元である今西家が譲り受けました。室町時代の様式を今に伝える雅やかな佇まいがみどころ。一本溝の障子や半蔀など意匠を凝らした室内を見学できます。手入れの行き届いた庭の眺めも美しく、四季折々の草木を愛でながら飲み物や和菓子などをいただくことができます。

今西家書院 外観。枝垂桜に新緑、紅葉など。季節の草木が書院の美しさに色を添えます。
季節の和菓子とお抹茶。美しいお庭を眺めながらいただきます。

すぐそばには春鹿の蔵元が。試飲を楽しむことができます。お土産に喜ばれそう。

 

町家のいたるところに身代わり猿とレトロな灯篭が。カメラが手放せません。
室町中期の様式を色濃く残している書院造りのスケールの大きさに圧倒☆
今回の特集はいかがでしたか?皆様の評価をお待ちしていますので、下のボタンをクリックしてくださいね。
1
1