花だより

ふじ(マメ科)
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花だよりバックナンバー/2017年
 

花言葉「恋に酔う ようこそ美しき未知の方」

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藤の呪力
『古事記』には春山霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)が母親が整えたコスチュームのおかげで恋敵に先んじて難攻不落の美女を射とめる話がある。彼が身につけていたものとは上着から弓矢にいたるまですべて藤つるで作ったもの。彼女の元を訪れたとき彼の全身から藤が薄紫の花房をたらし、さながら「藤人形」の趣きだったという。藤には呪性があると考えられたらしい。
花も実もある藤
フジの語源は花が風に吹き散ることから名付けられ、漢字の藤があてられたそうだ。
 「春日野の藤は散りにて 何をかも御狩(みかり)の人の折りて挿頭(かざ)さむ」
  万葉集巻10−1974。
万葉時代、薬狩りは春の重要な行事。このとき藤を頭に飾る習わしもあった。花の美しさもあろうが、やはり藤の呪性と無関係ではなさそう。 万葉には藤の繊維から作った「藤衣(ふじごろも)」も歌われている。 藤布は衣類(作業着)や運搬袋、畳のへりなどにごく最近まで使われていた。藤は古来、花も実もあるスグレモノなのである。
右巻きと左巻き
日本の藤はヤマフジ系(花は大型、花房は短く花の数は少ない)とノダフジ系(花は小型ながら花房長く花の数は多い)に分けられる。 つるの巻き方はヤマフジ系は右巻き、ノダフジ系は左巻き。素人にも分かる見分け方だ。
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