ひとみんさんと行く五感でめぐる奈良体験スポットひとみんさんと行く五感でめぐる奈良体験スポット

約1300年前に都が置かれた奈良は、日本文化の原点ともいえる場所。
時代が変わっても、古くからの伝統が今なおこの地に息づいています。
初めてなのに、どこか懐かしい。今回はそんな体験スポットをご紹介。
ゆったり流れる時のなかで、新たな世界の扉を開いてみましょう。

※情報はすべて2025年3月時点のものです。

インスタグラマーの紹介
ひとみんさん

思い出に残る全国の『体験型』スポットや旅行先を紹介!最新イベントから隠れスポットまで、幅広く“たのしい”を発信中。素敵な思い出づくりをプロデュースする、唯一無二のトラベルクリエイター。

今回の旅のおすすめ
ダイジェスト!
身体をいたわり、味をたのしむ新体験 カレー粉づくり体験

古い町屋が並ぶ“ならまち”。
そのなかでも、ひときわ雰囲気のあるお店が、
1184年創業の「菊岡漢方薬局」です。
店主の菊岡さんはなんと24代目。

漢方薬には馴染みがない方も多いかもしれません。
しかし、実はスパイス(香辛料)とほとんど同じもの。
クローブ、フェンネル、シナモン、ショウガ…。
これらはすべて漢方薬としても使われており、それぞれに効能があるのです。
生活のなかで気軽に取り入れてほしいとの想いで始まったのが、このカレー粉づくり体験。

25種類のスパイスの中から好きなものを組み合わせ、自分だけのカレー粉を作ります。
ベースとなるカレー粉はすでに用意されているため、おいしさは保証済み。

身体の悩みを店主さんに相談すると、おすすめのスパイスを教えてくれます。
効能だけでなく、辛さや味の好みで選んでもOK。

また、各スパイスの解説やカレー粉の活用方法、レシピが紹介された説明書も用意されています。
スパイスを日々の健康管理に役立ててほしいという、店主さんの想いが伝わる内容です。
完成したカレー粉は、名前入りのラベルをつけて持ち帰ることができる粋な演出も。

カレー粉づくり以外にも、漢方相談や商品の購入も可能。
とくに婦人科系の症状を得意としており、産前・産後や女性特有の悩みを相談しに遠くから来られる方も多いそう。

800年以上にわたる漢方の知見が詰まったこの場所で、日々がんばる体の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

菊岡漢方薬局
奈良県奈良市中新屋町3
https://www.kikuoka.com/
奈良古来の伝統模様を自らの手で “正倉院文様” 絵付け体験

奈良公園の奥、若草山のふもとに佇む「春日野窯」。
焼き物工房・器の展示販売・古民家カフェが一体となったお店です。

ここで出合えるのが、「正倉院文様」という奈良時代から受け継がれる伝統的なデザイン。
その名のとおり、正倉院の宝物に施されている文様です。
旅好きで好奇心あふれるオーナーさんが、正倉院文様に強く惹かれたのをきっかけに、お皿への絵付け体験を考案しました。

一見、とても複雑で難しそうに見えますがご安心を。
誰でもきれいに書けるように工夫が凝らされています。

トライする文様を選んだら、まずは鉛筆で下書きをします。
絵付けに使う器もオーナーさんの手作り。
仕上がりが美しくなるようこだわりが詰まっています。

下書きが終わったら、好きな色を選んで色付けスタートです。
同じ文様でも、筆の動かし方ひとつで表情が変わるのがおもしろいところ。

日本古来の文様に集中して向き合うことで、瞑想のように心を落ち着かせることができます。
終わった後は、皆さんスッキリとした顔でお店を後にされるそう。

他にも、ろくろを使った<縁結び茶碗>づくりや、陶器でできた鹿人形への絵付けも人気。

店内には、女性陶芸家であるオーナーさんの作品が多く並んでいます。
お買い物だけの来店ももちろんOK。
器好きにはたまらない空間です。

他にはない、オリジナルのお土産をお探しの方はぜひ足を運んでみてくださいね。

春日野窯
奈良市春日野町158-9
https://haruhinogama.info/
Instagram:@haruhinogama
驚きの爽やかさ!これが奈良の伝統茶 “大和茶”体験

「大和茶」をご存じですか?
宇治茶、静岡茶などは有名ですが、実は奈良も古くからのお茶の生産地なのです。
その魅力を発信したいと考えたオーナーさんが「茶樂茶(さらさ)」をオープンしました。

大和茶の魅力をそのまま味わえるメニューが「煎茶」。
1煎目から3煎目にかけて、味の変化を楽しめます。
オーナーさんが目の前で淹れてくれるのもポイント。

茶釜からすくい上げたまろやかなお湯が、常滑焼の平たい急須に注がれます。
この特徴的な急須によって、茶葉が開きやすくなり、おいしさに繋がるのだそう。

60度のお湯で入れた1煎目は、お出汁のようなコクと甘さにきっと驚くはず。
他のお茶とは一味も二味もちがう、大和茶の魅力がぎゅっと凝縮された1杯です。

2煎目~3煎目は80度のお湯で。
苦みや渋みを楽しむことができます。
そして最後にいただくのは、なんとお茶葉のおひたし。

お茶だけでなくスイーツも充実。
人気のみたらし団子は、自家製のもっちりとしたお団子を七輪で好みの加減に。
醬油だれ、あんこ、抹茶蜜をつけていただきます。

器にこだわりのあるオーナーさん。
使用する器は、産地まで直接足を運びセレクトしているのだそう。
厳選された器は和モダンな店内とマッチし、より洗練された雰囲気に。
メニューによっては、自分で好きな器を選ぶことができます。

まさに「体験」と呼べる新感覚のカフェ。
ほっと一息つきながら、奈良の新たな一面を味わってみてくださいね。

大和茶カフェ 茶樂茶(SARASA)
奈良県奈良市公納堂町6-1
https://sarasa.jp/
Instagram:@sarasa_naramachi
まるで心理テストのようなワクワク感 香袋づくり体験

ならまちの一角に佇む和モダンな建物。
着物と香りのお店「縁心屋(えにしや)」です。
香りの魅力を、エンターテインメントのように楽しく知ることができるのが、「縁心屋」の香袋づくりです。

出迎えてくれるのは、美容師やメイクアップの仕事経験も持つ多才なオーナーさん。
素敵なインテリアに囲まれた空間で、体験スタートです。

用意されているのは、全部で14種類もの香りの原料。
オーナーさんのこだわりで、そのほとんどが人工ではなく天然の素材です。

まずは一通り、香りをチェック。
好き嫌いなどの第一印象をメモしていきます。

次にもう一度、順番に香りをチェック。
今度は気に入った香りのみをピックアップしていきます。
ここで大事なのは、迷いを捨てて直感に従うこと。
理想の香りをイメージし、その軸をぶらさずに取捨選択するのがコツなのだそうです。

最後は微調整。
より強めたい香りがあれば追加し、逆に弱めたい場合は主張の少ない香りで中和します。

香りが完成したら、袋と紐のデザイン選びへ。
バリエーション豊かなカラーや模様がそろっているため、ここでは迷ってしまっても仕方なし!
綿を詰めてふっくらさせたら、見た目も可愛らしい香袋の完成です。

ここまでの過程はすべてオーナーさんにガイドをしてもらいます。
判断に迷ったら、的確なアドバイスをくれるので心強い。

香りの選び方によって、人柄が見えるのもおもしろいところ。
お香づくりを通して、自分の新たな一面に出会ってみてはいかがでしょうか。

縁心屋(えにしや)
奈良県奈良市薬師堂町13 casa薬師堂103
https://nara-enishiya.jp/
Instagram:@enishiya_nara
1300年の歴史に思いを馳せて 「薬師寺」のお写経体験

西ノ京駅すぐの薬師寺。
天武天皇が皇后の病気治癒を祈願し、天武9年(680年)に建立が始まりました。

ここには日本一と言われるお写経道場があります。
写経、と聞くとなんだか敷居が高そうですが、年齢を問わず誰でも体験が可能。

受付をしたら、いざお写経道場へ。

身体を清める簡単な儀式をおこなったら、「輪袈裟(わげさ)」を首に。これは僧侶が身に着けるもので、仏様の弟子であることを意味します。

準備が整ったら写経スタート。
手本の上からなぞっていくため、難しい文字もしっかりと書き写せます。

元々は、お経をコピーするために行われていたという写経。時代が下るにつれて修行の意味を持つようになりました。

とはいえ、“無”になれなくても大丈夫。
大事なのは、写経を通して自分の心の状態を知ること。
その過程を楽しんでみてくださいね。

写経で心を整えたあとは、境内の見学もぜひ。
多くの建物が火災や地震で失われ、再建後の姿であるなか、創建時からそのまま残っているが「東塔」(国宝)です。
天気の良い日は下から見上げるように撮影すると、青い空とのコントラストが映えておすすめ。

メインの「金堂」には「薬師如来」という仏様が。
薬師という言葉からわかるように、このお寺のご利益は<健康祈願・病気の治癒>。
つまり、亡くなった人ではなく、この世に生きている人のためのお寺なのです。

奈良の地で1300年以上伝わる信仰の場所。
いにしえの人々の想いに触れ、きっと心が癒されるはずです。

法相宗大本山 薬師寺
奈良県奈良市西ノ京町457
https://yakushiji.or.jp/
Instagram:@yakushiji_nara