フォトグラファーetsuyo623さんと一緒に。幸運を見つける奈良。

幸せへの願いがたっぷり込められた、おいしさがある。
神の使いと言われる鹿たちが、人のそばで暮らしている。
そう、奈良には街のあちこちに運気を上げてくれたり、
健康を祈ってくれる食やスポットが溢れています。
さあ、人生をもっとハッピーにするきっかけを見つけに、
奈良へ出かけてみませんか?

※情報はすべて2026年8月時点のものです。

インスタグラマーの紹介
えつよさん

一緒にご利益を探すのはえつよさん。県外から足繁く奈良に通う、フットワークの軽い、よく笑うフォトグラファー。鳥や植物を見かけると撮らずにはいられない街中の自然派。今回、ハッピーな奈良に出会えてますます奈良マニアに。

今回の旅のおすすめ
ダイジェスト!
ご利益だらけの植物園 万葉集に詠まれた草木から、静かなパワーをもらう。

万葉集に詠まれた草木を中心に、
約300種の萬葉植物を植栽する日本最古の萬葉植物園。
その中には縁起のよさでも知られる種類も多く存在します。
たとえば、「不死」「無事」に通じ、長く垂れ下がる姿が
繁栄を象徴するとされる“藤”。
「下(さが)り藤」は春日大社の社紋(神社のシンボル)にも
なっています。

他にも、商売繁盛や金運向上の“万両(まんりょう)”、
五穀豊穣を願う特別な木“桜”、「美の象徴」として親しまれ繁栄や調和をもたらす“芙蓉(ふよう)”。
『日本書紀』に常世の国(不老不死の理想郷)から持ち帰ったと記される“橘(たちばな)”。
古来、高貴とされた紫色の染色に使用されていた、直径8ミリほどの花の咲く萬葉植物の代表“むらさき”。
「子が患わ無い」という表記から、無病息災への願いが込められた“無患子(むくろじ)”。
葉が三枚、五枚、七枚と増えていくので、「七五三の縁起木」と言われる“郁子(むべ)”。
萬葉植物園では、一年を通していずれかの花や実が成り、また紅葉も楽しめます。
木々から発散されるリラックス成分を浴びつつ、万葉歌碑を見ながら縁起のよい萬葉植物たちと向き合う。
この上なく幸せな、静かな時間を過ごせそうです。

萬葉植物園の中央にある、萬葉時代の庭園を思わせる造りの池。
中央の中ノ島には「臥龍のイチイガシ」と呼ばれる老巨樹(奈良市指定文化財)が繁っています。
園内中央部の浮舞台では、春秋2回、奈良時代より伝承されてきた雅楽・舞楽が奉納されます。

池には、その強さからさまざまなご利益の象徴とされる鯉もたくさん。
園内に一匹だけという金色の鯉、見つけられたらさらに金運もアップするかもしれません。

(主な開花・結実期)
●園内には萬葉の植物ではないものも植栽されております。
●開花・結実期はその年の気候により前後することがあります。
【イチイガシ】10月中旬〜11月頃(実)
【藤】4月下旬〜5月上旬頃
【無患子】10月頃〜11月頃(実)
【橘】5月上旬〜6月上頃
【むらさき】5月下旬〜8月頃
【万両】7月頃
【芙蓉】9月下旬頃〜10月頃
【桜(ヤマザクラ・御衣黄桜等)3月下旬〜4月中旬

萬葉植物園を出て、一の鳥居に向かうと鹿があちこちに。
そのまま参道を歩くと、幹の空洞から
竹が伸びる無患子(むくろじ)の巨木が。
下に立って見上げると、木の持つ生命力に驚かされます。

春日大社 萬葉植物園
奈良県奈良市春日野町160
Instagram:@kasugataisha.official
幸運のお昼ごはん“うどん” のルーツを日本の原点・奈良でいただく。

太く長く、末永く幸せに暮らせるように…。
古来より人々の願いが込められ、
縁起物としても親しまれてきた「うどん」。
そのルーツとされるのが、「はくたく」です。

平安時代の古文書『小右記(しょうゆうき)』には一条天皇による春日大社行幸の際、
この麺料理がふるまわれたと記されています。
奈良公園の近く“かすが茶屋”の「はくたくうどん」は、
そんな古代の料理を再現したもの。
一年中食べられるお店は、ここだけ!の「はくたくうどん」は、
きしめんよりさらに幅広、帯のように平たい麺が特徴。
小麦、山芋粉などに地元特産の吉野葛を加えて生まれる、のどごしのよさを堪能できます。
発酵食品の醤(ひしお)とともに味わえば、いにしえの奈良へとタイムトリップ。
季節限定で冷たいうどんも味わえます。

そしてこのお店、奈良公園の鹿が入り口にまで入ってくることもしばしば。
「はくたくうどん」を味わいながらこんなシーンに出合えれば、
さらに運気がアップしそうです。
時々入っている、長〜い麺に出合えたら、さらに幸運に?

かすが茶屋
奈良県奈良市春日野町160
邪気を払おう!良い鬼を探す、ここだけの良い時間を。

南都七大寺の一つに数えられ、
国宝・世界文化遺産でもある「元興寺(がんごうじ)」。
日本最古の瓦が現存していること、そして
古くから鬼との縁を深めてきたお寺としても知られています。

その昔、境内の鐘楼に悪霊の変化である鬼が出て、
都の人たちを怖がらせるという事件!?が勃発。
同じ頃“雷”の申し子である“道場法師”が寺にやってきて、
えいやっ!と邪悪な鬼を退治したのだとか。
元興寺ではこの雷を神格化して“元興神(がごぜ)”と称し、
鬼のような姿で表現するようになりました。
(鬼と言っても悪鬼が畏れる善鬼、良い方の鬼です)

そして境内の藪の中や岩の上には、5匹のかわいい鬼の像がかくれんぼしています。
夢中に探しながら境内を巡るのも楽しく、
ぜんぶ見つけたら鬼からの素敵なごほうびがもらえるそう。
人気の「福かえる」と一緒に、お家に連れて帰りましょう。

元興寺
奈良市中院町11
Instagram:@gangoji.official
ならまちの可愛いご利益 安土桃山時代の献上品は、今も贈り物として人気。

完成までなんと2週間を要するという金平糖。
時間をかけながら美しい姿に育っていくことから、
夫婦円満や子孫繁栄への願いが込められた、
縁起のいいお菓子とされています。

そんな金平糖に、奈良の心と技を息づかせた「奈良こんふぇいと」。
砂糖一筋170余年の老舗、ならまちにある「砂糖傳」の人気商品です。
“大和煎茶”や“柿の葉”などいかにも奈良らしい味から
“塩”“ひだまり”“珈琲”といった独創的な味まで、色とりどりの15種類。
仏像や鹿、日本古来の文様など、
20種の絵柄からお好きなパッケージが選べ、お土産としても大人気。

なかでも「信長こんふぇいと」は、十六世紀に宣教師ルイス・フロイトから
織田信長に献上されたとされる元祖・金平糖を復元したもの。
固い金平糖ですが、舐めて小さくしてから噛むとハーブの香りが口の中に広がります。
好奇心旺盛な信長をきっと喜ばせた味に出合える、
歴史ロマンあふれるこのお菓子。
令和の時代も贈り物として、選ばれています。

砂糖傳増尾商店 本店
奈良市元興寺町10
Instagram:@satouden_nara
文様に願いをこめて ようこそ「スイーツの正倉院」へ。

味わえるのは、おいしさの向こうにある幸福感。
日本古来の文様をモチーフにした、
クレープやラテのお店、東向商店街にある「美(み)くりや」。
選べる表面の文様には、それぞれ願いが込められています。

“青海波”は、穏やかで幸せな日々が送れますように。
“麻の葉文様”は、家族が幸福で繁栄しますように。
“菱青海波”は、健康で元気な生活が送れますように。
“唐花”は、永遠の美しさを得られますように。
願いを心に浮かべながらいただくと、きっと叶うはずです。

もちろん中身にも幸福感を満たすこだわりがたっぷり。
「文様和クレープ」は、抹茶と生乳を練りこんだオリジナル生地が自慢。
「文様和ラテ」には、空海の伝承が残る「大和園」の大和茶を。
さらに日本最古の牧場のひとつ植村牧場で、その日の朝に搾られたミルクを使用しています。
正倉院文様があしらわれた壁面や店名ロゴに天平文化を感じながら、
上質な甘さにほっこり気分が緩んでいきそうです。

美くりや
奈良県奈良市東向南町1 AMIビル1
Instagram:@mikuriya.nara